美豆兎の備忘録

日常と制作風景。陶芸と登山と猫。好きなものとこと。

針山の作り方

今回初めてご注文のT様から 針山のオーダーメイドを賜りました。 ご本人様に了解頂き 作成の様子と出来上りを載せますのでご覧下さい。 針山のオーダーメイドは ショップの中でご覧になった 『あの生地で』または『あの柄で』 でもかまいませんし、お好みの色柄を言って頂ければ こちらで近い物を選ばせて頂き 10~20種類の生地画像をお送りします。 器も同じようにお選び頂きます。 Tさまが選ばれた器と布 ぐい呑みとは思えなほどの可愛らしい絵柄の器と 白と赤のダイヤ文の洒落た着物を解いた布です。 両方とも店主お気に入りです。 生地を丸く切って 周りをぐし縫いにします。 こちらの綿は羊毛で『ペレンデール鎌倉』さんの所から仕入れています。 高い純毛を使う訳は『針が錆びづらい』からです。 (飾るだけではなく、実用性もしっかり考えております) 綿が入った 針山の感じ。 Tさまから くくる糸のご指定が赤でした。 糸は全て 発色がよく照りもきれいなことから 絹糸をつかっております。 中央のビーズは ガラスのチェコビーズをご用意しております。 こちらも色指定出来ますが 出来れば任せて頂いた方が よいかもしれません。 以外に合う、以外に合わない が 針山に合わせてみるまで分からないのです。 そして 『出来上り』です。 Tさま いかがでしょうか。 ~最後に~ お花が咲いたような可愛らしい針山や、骨董の器を使った渋くてモダンな針山が 布と糸とビーズと器の組み合わせで 何百何千通りと出来るのが楽しくて、 これまで あっても無くても困らない『針山』を作り続けてざっと1000個 いろいろなお客様の元に送り出しました。 今回Tさまのオーダーメイド針山も組み合わせが新鮮で 出来映えも満足なお品になりました。 一昔前は女性の仕事道具だった裁縫箱なども 今は既製品がいつでも買える世の中。 手縫いをされる方も だんだんいなくなってきました。 針山はあっても無くても困らない『モノ』。  でもそんなユルい場所にいる 小さな針山が愛おしく思えます。 そんな気持ちを持ちながら作っているので ご覧になったお客様も 思わず買って下さるのかな? と 思い感謝しながらこれからも飽きずに作ってまいります。 できたてほやほやの針山を『古裂と雑貨*美豆兎』 にたくさん載せています。ぜひご覧下さい[:さくらんぼ:]