すごかったよ、カラヴァッジョ。
生々しかった。
艶めかしかった。
決してこちらにその顔が向くことのないナルキッソスに
熱い恋慕の情を抱いたような嫉妬心を感じ、
女占い師は 「ほら、こうされると気持ちいいでしょ」
と あきらかに占っているようには見えず
垣間見せる小ずるくてあざといその表情。
(実際は 彼の指輪が目当てなのだけど)
バッカスはそのしっとりとした肌と眼差しで
悪いコトしない?と誘ってくるし
果物かごの中のフルーツは
熟した果汁がこぼれんばかり。
なかでも 法悦のマグダラのマリアは
血の気の失ったその唇や顔 体はため息がでるほどの
繊細でなめらかな皮膚感と体温。
こんなすごい天才作家だったのに
性格極悪だったとは!!
(↑言い過ぎ)
しばらく カラヴァッジョ・ハイ。
6/12(日)まで。
おすすめです。
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